SNSの未成年利用におけるレーティング
どうも、渡辺です。
今日はスマホでの、未成年のSNS利用におけるレーティング※1についてです。私にも小学生(二年生・五年生)になる子供が二人いますが、最近はスマホを使ってラインやゲームをやりたがったりすることが多いですね。友達同士でのライングループを作ったりっていう話も聞きます。子供は適応能力が早いのでいつの間にか大人よりも使いこなしてるっていう場面がこれから増えてくるでしょうね。
■各社の利用推奨年齢(利用年齢)はいったいどのようになってるか見てみました。
LINE http://official-blog.line.me/ja/archives/80472765.html
新たにLINEの利用推奨年齢を12歳以上に引き上げる
12歳以上と記載があるので、中学生以上といった感じですね。推奨年齢ということなので12歳未満は禁止ではなく保護者の管理のもと利用してくださいということでした。
Facebook https://www.facebook.com/safety/parents/gettoknow/stayingsafe
・Facebookでアカウントを作成するには13歳以上であることが必要です
・子供本人にはアクセスさせない、あるいは保護者の監督下でアクセスさせるといった使い方も認められません
・13歳未満の子供のアカウントを確認した場合、そのアカウントとそれに関連付けられたすべての情報をただちに削除します
FacebookはLINEと違い13歳未満の一切の利用を認めていないですね。LINEが1対1のコミュニケーションツールとしての使い方が強い一方、Facebookは実名でかつソーシャルネットワークの特性が強いのが理由ですかね。
Instagram https://www.facebook.com/help/instagram/290666591035380
13歳以上である必要があります(お住まいの国の法律によっては、この最低年齢がもっと高くなる場合があります)
アカウントが13歳未満の児童のものである場合は、そのアカウントが保護者または管理者によって管理されていることを、アカウントの自己紹介に明記する必要があります。
アカウントが13歳以上の人によって管理されていることが確認できない場合、そのアカウントは削除されます。
Facebookより2012年4月9日買収されたInstagramですが、Facebookとは運用ルールが異なりますね。基本は中学生以上ですが、13歳未満の利用に関しては「アカウントの自己紹介欄に管理者明記をする」ことで利用を認めています。IInstagramは不適切な画像に対する管理・メンテナンスをきちんと行っている印象がありますからそういう背景もあるってことでしょうね。
Twitter https://twitter.com/ja/tos#update
本サービスを利用するためには少なくとも13歳(Periscope※2の場合には16歳)以上でなければならない
シンプルに13歳未満は使えないということですね。iOSのレーティング設定では「4歳以上」「9歳以上」「12歳以上」「17歳以上」の区切りで「17歳以上」となっているためアプリ自体での利用は17歳以上ですがブラウザでの利用は13歳から可能です。
■理想的な運用方法は?
利用者が多くメジャーなSNSを4つ挙げてみました。最近の高校生などの意見を聞くと、LINEはメール代わりに利用、SNSだとInstagramが多いような印象です。Facebookを利用してる高校生はほとんどいないですね。Twitterも一定数は利用しています。
個人的な意見ですが、Twitterは日本の場合「某大手匿名掲示板(2ちゃんねる)」的な使われ方をされることが多く、匿名のユーザーによる無責任な発言・発信が多く散見されます。またアニメアイコンや有名人の写真など、著作権法に違反する行為も日常的に行われており、親としては我が子にあまり勧めたいものではないですね。アダルトコンテンツやグロテスク、暴力的なものなども放置になっていることが多いです。そういったコンテンツを目にするリスクは考慮しておくべきでしょう。とはいっても情報のスピードという観点からは非常に速く得られるメリットもある、とも思っております。
ではどのような運用がベストか?という点で考えてみました。
やはり日本の国内法上、18歳までは親の管理のもと利用させるのが一番じゃないでしょうか。使い方によっては一生を棒に振ったりすることがありますからね。LINEであれば定期的にやり取り内容をチェックする、InstagramやTwitterなどはフォローし合うなど。(といっても裏垢・鍵垢など作ったりするんでしょうけど)13~18歳の中高6年間でSNS利用におけるリテラシを共に学んでいく事で、大学生以降、きちんとした運用ができるようになっていることが理想ですね。彼氏や彼女ができる年頃で、そりゃあ二人だけの秘密のやり取りがしたいってこともあるでしょうが、そういうもの明らかにできる関係性を作って行くか、親に見られて困るんだったら削除するか電話や直接会ってするように促すのも一つのやり方じゃないでしょうか。今時学校でもSNSの利用方法やリテラシを教えるなんてことはないですからね。外部からちょっと説明する人を招いてそれで終わりじゃないでしょうか。若者の流行りはよくわからない、ではなく、時代の変化にある程度順応していく事も必要かと思います。
少し前にテレビでも紹介されていましたが、米国のジャネル・ホフマンさん(Janell Burley Hofmann)が、当時13 歳の息子グレゴリー君にiPhoneをプレゼントした際、自作の使用契約書をつけて手渡したそうですが、その内容について非常に共感されたことで話題となりました。原文と和訳がいろんなところに転載され、小学校などでも配布されているみたいですが、私も見やすそうなサイトをご紹介させていただきます。
母から子へ「スマホ18の約束」【英語原文つき】
・ニュース記事
Mom’s 18-point ‘phone code of conduct’ for son goes viral(CTV news) Google翻訳 英⇒ 日
※1 レーティング
レーティング(rating)とはざっくりいうと「表現内容により対象年齢を表示する制度」です。映画やゲームでは業界団体が設定している場合が多いです。Appleでもアプリごとにダウンロードが可能な年齢を個別で設定しています。
映画のレイティングシステム(wikipedia)
ゲームのレイティングシステム(特定非営利活動法人コンピュータエンターテインメントレーティング機構)
※2 Periscope
Periscope はアメリカ合衆国のTwitterが開発したライブ配信が出来るアプリ 公式サイト:https://www.periscope.tv